逆流性食道炎
猫,ペット,犬コラム

ペットに見られる食道炎

よだれを飲み込めない症状は見当たりませんか?

逆流性食道炎

ペットのために症状を知る消化器官である食道粘膜が何らかの原因により炎症している状態を食道炎と呼びます。
人間と同じようにペットも食道の蠕動運動により食物を胃に送りますので、食道の機能異常が起こったら、言葉を話せないペットたちはどのようなSOSを発するのでしょう?

食道炎はやや猫に多い!?

猫の食道炎食道炎の原因は数多く、薬物などの刺激性化学物質、食道粘膜に損傷を与えるようなもの(熱い食べ物・プラスチック・魚の骨など)、ウイルスや細菌による感染症などにより食道粘膜に生じるびらんなどです。
他臓器疾患などから起こる嘔吐を繰り返すことで胃酸が逆流し、びらんが形成されることがあります。
他にも食道狭窄など食道に生じた疾患から食道炎が起こることがあります。

軽い食道炎の場合は無症状のこともありますが、症状を呈する場合は食道に走る疼痛のために食物を吐き出してしまう様子が見られます。
疼痛が激しくなると唾液さえも飲み込むのが辛く、何度も飲み込もうとしたり、唾液を飲み込むことが出来ずに口から垂れ流す状態が確認されます。

また、疼痛がある食道炎などでは、胸や喉・首に触れられることを極端に嫌います。
この状態を放置したままでいると、嚥下困難や疼痛のために食欲が低下し、脱水症状や体重減少が起こります。
また咳や発熱が見られ、吐出したものが気管に入って誤嚥性肺炎、呼吸困難などの症状を合併することがあります。

症状が長期に及ぶと食道が拡がった状態になる巨大食道症や、食道狭窄を起こすリスクがあります。
さらに、疾患により免疫力が低下することによって、自然治癒力も低下し、病気が治りにくくなったり、他の病気を併発する危険性も出てきます。

症状によって違う治療方法

治療では、他臓器疾患からくる炎症であれば他臓器のと並行治療となり、食道の炎症緩和には胃酸分泌抑制剤・抗炎症剤・粘膜保護剤などが処方されます。
軽症状の場合の食事は、刺激を最小限に抑えるため流動食に切り替え、こまめに摂取させます。

重症状になると胃に管を挿管し、その管から体に必要な水分や栄養素を送ったり、点滴が行われます。誤嚥性肺炎が併発している場合や、合併症予防に抗生物質の投与を行うことがあります。
食道狭窄が見られる場合には外科療法で狭窄部の切除が行われます。

食道炎を予防するために

食道炎を防ぐには、原因となる刺激性の強い物や金属・プラスチックなどの異物を取り込まないように気をつけて見てあげましょう。食道炎の症状としても挙げられている嘔吐や吐出を繰り返していたり、食事を飲み込む際に泣き叫ぶというような様子がみられましたら動物専門の医療機関を訪問し、診察を受けることをお勧めします。

犬に見られる食道炎

嘔吐による胃液の逆流で酸により食道粘膜が損傷されたり、刺激性の強い食物、他の食道疾患との関係などが原因とされています。
食道の炎症は粘膜上皮に生じる炎症から、固有筋層など深くにまで進行している病状のものまであります。

犬の病態や症状は猫と殆ど同じで、治療法も消炎や抗生物質の投与や原因物質の除去などです。

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