逆流性食道炎
非びらん性胃食道逆流症逆流性食道炎の原因/症状

非びらん性胃食道逆流症

食道に病変や異常は見られない!?

逆流性食道炎

潰瘍が無い非びらん性胃食道逆流症非びらん性胃食道逆流症(NERD)には、胃酸や消化酵素などによる食道粘膜のただれ、潰瘍が見当たらないというのです。
しかし逆流性食道炎と同様の症状を呈すると言われています。

非びらん性胃食道逆流症についてご紹介していきます。

診断が難しいと言われる非びらん性胃食道逆流症

有効な検査方法逆流性食道炎には、胸痛やげっぷ、喉の違和感や咳などの症状が多く現れます。
その症状を診断するために用いられるのが内視鏡検査(胃カメラ検査)やpHモニタリング検査です。

逆流性食道炎の場合、内視鏡検査で食道を映すと食道が赤く炎症を起こしていたり、びらん(糜爛:表皮までの損傷を言い、ただれなどの皮膚表面の損傷のこと)が確認できます。
しかし非びらん性という、内視鏡検査では食道の病変が確認できない病態が多く発症していることが近年の調査で分かってきました。

逆流性食道炎かを鑑別しかねる場合に行われるのがpHモニタリングです。
逆流性食道炎を研究している会では、胃酸の逆流症状が見られる4分の3もの人が、非びらん性胃食道逆流症だったという報告もされています。

非びらん性胃食道逆流症がもたらす症状とは

この疾患の症状は逆流性食道炎と同じように、胃液や胃に運び込まれた食物が食道内へ戻ることによる胸やけなどの症状を自覚します。
しかし、食道内にびらんや潰瘍(かいよう:皮膚の真皮以下まで至る皮膚損傷のことを言います。
びらんよりも深いところまで傷を作り、出血や滲出液が出ます)等は確認されません。
食道に病変を認める逆流性食道炎と同じく、胸やけなど複数の症状を伴い、患者の日常生活に支障をきたす疾患です。

非びらん性胃食道逆流症は、胃液が食道の上部にまで満ちてきても胃液の濃度が低下していて、食道内にびらんなどの損傷を作るまでの酸性濃度ではないのではと考えられています。

胃液の逆流感を感じている人は全体の約6〜7割程で、残りの約3〜4割位の人は逆流感を感じなくても、胃に入った内容物の刺激を受け、胸やけを呈すことや、疲労感や精神的なストレスが原因ではないかという説もあります。

非びらん性胃食道逆流症の治療方法とは

病変を認めないこの疾患では、自覚症状の消失、症状から来るストレスの解消などが治療上の問題点とされています。
喫煙や飲酒は症状の憎悪を招くので、出来れば禁煙・禁酒をお勧めします。

逆流性食道炎では、胃酸の産生を抑制するプロトンポンプ阻害薬の処方で症状の改善が見られていたのですが、非びらん性胃食道逆流症は胃液の産生が少量なので、プロトンポンプ阻害薬の効果は約4割程度と低い治癒率が報告されています。

西洋医学では、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤である「パリエット(ラベプラゾールナトリウム)」や「タケプロン(ランソプラゾール)」が有効であるとされ、多くの医療機関で処方されています。
この二つの阻害薬は胃液の産生を抑制し、胸やけや胸痛などの症状を和らげる効果を持っています。

中国医学では、非びらん性胃食道逆流症には漢方が効果を示すと注目されています。
漢方薬では「六君子湯(りっくんしとう)」という胃腸薬が有効と言われ、処方されることがあります。

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